聖地チベットの旅 詳細リポート(7) ~世界最大の弥勒菩薩像のあるパンチェン・ラマの居城・タシルンポ寺~
ラサのダライ・ラマの居城・ポタラ宮に匹敵し、パンチェン・ラマ11世問題から始まった政治的影響のあるシガツェのパンチェン・ラマ居城のタシルンポ寺
第6日目 2011年11月16日(水)シガツェ:タシルンポ寺、ギャンツェ、ラサ
第6日目は朝食を済ませて、午前9時にシガツェホテル(西蔵日咯則飯店)を車で出発しました。ほどなく目的地の歴代パンチェンラマの居城・タシルンポ寺に到着。タシルンポ寺はチベットのシガツェ地区で最大であり、チベット仏教ゲルク派最大の寺院です。

タシルンポ寺はラサの3大寺院であるガンデン寺、セラ寺、デプン寺と合わせてゲルク派四大寺院と呼ばれています。チベット第2の都市のシガツェにあるタシルンポ寺は、15世紀にダライ・ラマ1世ゲンドゥン・トゥプによって建造されました。
タシルンポ寺の座主パンチェン・ラマ(現在11世)は阿弥陀如来の化身とされて崇拝されています。歴代パンチェン・ラマとダライ・ラマはお互いに宗教上の師弟関係を結んでいましたが、ラサとシガツェの地方勢力同士の歴史的な対立などもあり、やがて政治的な抗争に発展します。
19世紀末からは、英領インド、中国のチベット進出を背景に、パンチェン・ラマは、ダライ・ラマに対抗する勢力として政治的に利用されるようになりました。現在のパンチェン・ラマは11世ですが、ダライ・ラマ14世によって転生者として認定された11世はゲンドゥン・チューキ・ニマです。
しかし、6歳の少年であるゲンドゥン・チューキ・ニマ中華人民共和国当局によって拉致されて今も消息不明であるため、現在のタシルンポ寺には現在、中華人民共和国側が擁立した11世であるギェンツェン・ノルブが座主として住んでいます。
タシルンポ寺の境内で最も勇壮かつ偉大な建築は高さ30メートルの大弥勒殿と歴代パンチェン・ラマの霊塔殿です。第9世パンチェンラマのチューキ・ニマによって1914年に高さ26.2メートルの弥勒菩薩の銅製坐像を奉られたのが大弥勒殿。
大弥勒殿は冠、顔、胸、腰と脚の5層構造で、中に坐像が供養されています。この弥勒像は6,700万両もの金と12万kgの純度の高い銅からなり、大小様々の1,400個余りのダイヤモンド、真珠、琥珀その他の宝石が散りばめられています。

タシルンポ寺は、山を削って建てられた白い城壁の寺院の様相をしていました。境内には200人以上のエンジ色の袈裟を着た僧侶が修行生活をしているとチベット人のガイドさんが教えてくれました。歴代ダライ・ラマの居城であるラサのポタラ宮に匹敵するのがパンチェン・ラマの居城のタシルンポ寺なのです。
タシルンポ寺の境内では、地方からの巡礼者が寄付していった衣服や仏具の販売もしていました。タシルンポ寺の観光を終えて、ラサへの帰路につきました。260キロの道のりをひたすら車で走り抜けます。途中、昼食のためにお店によって、中国風のうどんを食べました。
ラーメンとうどんの合わせたような食感ですが、とても美味しかったです。新しく出来た高速道路のスピード違反の取り締まりの方法はユニークでした。料金所入り口で時刻をはかり、出口でも時刻をチェックするのです。
許容速度での時間より短い場合に罰金を取られるというシステムでした。皆、途中で食事をとったり休憩したりして、時間調整していました。私たちもドライバーさんが快適に車を走らせてくれたおかげで、料金所出口の手前で15分程度、休憩を取りました。
そして、検問が非常に厳しかったです。パスポートとチベットへの移動許可書の提示を求められ、ガイドさんが対応しました。3年前に起きた暴動の影響で、中国政府が厳戒態勢を敷いているといいます。チベットの仏教や日常生活にも政治的問題が色濃くあるのが分かった6日目の観光でした。(次回につづく)
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○聖地チベットの旅 詳細リポート(4) ~「チベットの今の体験をすべて分かち合い、大切なものを見つけてください」~
○聖地チベットの旅 詳細リポート(5) ~ラサ庶民の祈りの場サンゲ・ドゥングとラサの中心地・ジョカン寺~
○聖地チベットの旅 詳細リポート(6) ~「トルコ石の湖」と呼ばれるエメラルド色の美しいヤムドク湖~
いつも応援ありがとうございます!これからもスピリチュアルな旅を通じて得た魂の喜びと気づきをお伝えしていきます!
第6日目 2011年11月16日(水)シガツェ:タシルンポ寺、ギャンツェ、ラサ
第6日目は朝食を済ませて、午前9時にシガツェホテル(西蔵日咯則飯店)を車で出発しました。ほどなく目的地の歴代パンチェンラマの居城・タシルンポ寺に到着。タシルンポ寺はチベットのシガツェ地区で最大であり、チベット仏教ゲルク派最大の寺院です。



タシルンポ寺はラサの3大寺院であるガンデン寺、セラ寺、デプン寺と合わせてゲルク派四大寺院と呼ばれています。チベット第2の都市のシガツェにあるタシルンポ寺は、15世紀にダライ・ラマ1世ゲンドゥン・トゥプによって建造されました。
タシルンポ寺の座主パンチェン・ラマ(現在11世)は阿弥陀如来の化身とされて崇拝されています。歴代パンチェン・ラマとダライ・ラマはお互いに宗教上の師弟関係を結んでいましたが、ラサとシガツェの地方勢力同士の歴史的な対立などもあり、やがて政治的な抗争に発展します。
19世紀末からは、英領インド、中国のチベット進出を背景に、パンチェン・ラマは、ダライ・ラマに対抗する勢力として政治的に利用されるようになりました。現在のパンチェン・ラマは11世ですが、ダライ・ラマ14世によって転生者として認定された11世はゲンドゥン・チューキ・ニマです。
しかし、6歳の少年であるゲンドゥン・チューキ・ニマ中華人民共和国当局によって拉致されて今も消息不明であるため、現在のタシルンポ寺には現在、中華人民共和国側が擁立した11世であるギェンツェン・ノルブが座主として住んでいます。
タシルンポ寺の境内で最も勇壮かつ偉大な建築は高さ30メートルの大弥勒殿と歴代パンチェン・ラマの霊塔殿です。第9世パンチェンラマのチューキ・ニマによって1914年に高さ26.2メートルの弥勒菩薩の銅製坐像を奉られたのが大弥勒殿。
大弥勒殿は冠、顔、胸、腰と脚の5層構造で、中に坐像が供養されています。この弥勒像は6,700万両もの金と12万kgの純度の高い銅からなり、大小様々の1,400個余りのダイヤモンド、真珠、琥珀その他の宝石が散りばめられています。


タシルンポ寺は、山を削って建てられた白い城壁の寺院の様相をしていました。境内には200人以上のエンジ色の袈裟を着た僧侶が修行生活をしているとチベット人のガイドさんが教えてくれました。歴代ダライ・ラマの居城であるラサのポタラ宮に匹敵するのがパンチェン・ラマの居城のタシルンポ寺なのです。
タシルンポ寺の境内では、地方からの巡礼者が寄付していった衣服や仏具の販売もしていました。タシルンポ寺の観光を終えて、ラサへの帰路につきました。260キロの道のりをひたすら車で走り抜けます。途中、昼食のためにお店によって、中国風のうどんを食べました。
ラーメンとうどんの合わせたような食感ですが、とても美味しかったです。新しく出来た高速道路のスピード違反の取り締まりの方法はユニークでした。料金所入り口で時刻をはかり、出口でも時刻をチェックするのです。
許容速度での時間より短い場合に罰金を取られるというシステムでした。皆、途中で食事をとったり休憩したりして、時間調整していました。私たちもドライバーさんが快適に車を走らせてくれたおかげで、料金所出口の手前で15分程度、休憩を取りました。
そして、検問が非常に厳しかったです。パスポートとチベットへの移動許可書の提示を求められ、ガイドさんが対応しました。3年前に起きた暴動の影響で、中国政府が厳戒態勢を敷いているといいます。チベットの仏教や日常生活にも政治的問題が色濃くあるのが分かった6日目の観光でした。(次回につづく)
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tag : ヒプノセラピー スピリチュアルライフ チベット 聖地 タシルンポ寺 阿弥陀如来 弥勒菩薩 パンチェン・ラマ シガツェ ゲルク派